富士急行 下吉田駅 ブルートレインテラスにスハネフ14を訪ねて

<3月24日>

すっかり満腹になり、うどん屋さんからそう遠くない次なる目的地へ。
そう、富士急行下吉田駅へと向かい、『ブルートレイン』に会いにいくのだ。

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R139バイパスから、昔からあるだろう曲がりくねった田舎道を往き、下吉田駅前のロータリーに到着。

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リニューアルされた瀟洒な駅舎の右手に、陽光に照らされた青20号の車体を発見。
いた、寝台特急富士!
深い屋根に固定窓の蒼い車体を見ただけで、たとえ1輌でも感動を覚える。見れば、客用ドアの折戸が開いているではないか!平日は車内を公開していないハズなので外から眺めるだけでも御の字だと思っていたのが、何たるサプライズ!実際にやってきてよかった。

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駅舎入口の暖簾を潜り

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出札口で「ブルートレインテラス」の入場券100円(小人90円)を購入して入場。硬券でちゃんと入鋏してくれる。また「ブルートレイン入場証」なる硬券もいただき、本日は(車内を)公開していますとのこと。

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喜び勇んで「ブルートレイン」とご対面。

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スハネフ14 20号車
品川客車区に新製配置され、「さくら」「みずほ」の運用に就き、その後は尾久客車区へ移動し「北陸」や「能登」の運用に就き、北陸のラストランでも編成に組み込まれていたのだそうな。実車が「富士」の運用に就いた履歴は無いそうだが、細かいことは言いっこなし。

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子どもたちが喜んで車内へと入っていく。

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折妻の貫通扉には「〃☆富士」の絵入ヘッドマーク。

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2009年3月13日の上り「富士ぶさ」ラストラン

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息子にとって、昨夏の「北斗星」に続き3度目に間近に見る特急形寝台車。

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☆☆☆は2段ハネ(2段式B寝台)を表すピクトグラム

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寝台車の特徴とも言える折戸が出入口
やっぱ寝台車は折戸でしょう(その代わり冬場のデッキは隙間風でとても寒いけど)

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その折戸から車内へ

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デッキから客室へ

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かつては、日本地図(国鉄路線図)が掲示されていたと思しきフレームには保存展示の案内が右下に「ヤカン開放イベント」の文字が・・・

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スハネフ14の車内
山側が通路の開放式寝台、大学を卒業した日に新幹線最終こだままで津田沼で酒盛りをし、大垣夜行345Mで静岡まで帰るつもりが、東京駅東海道線ホームで345M待ちの行列がヘビメタの団体だったのを見て、あの集団と3時間ボックスシートに向かい合わせだなんて想像できん、ということで大阪行きの寝台急行『銀河』に乗って以来の2段ハネ車内。
懐かしい・・・
実に24年振りである。
銀河は宮原の24系25形だから厳密には異なるけど、基本一緒だからまぁいいだろう。

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子ども達は寝台の区画に入り、窓側の折りたたみ梯子を引き出し

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靴を脱ぎ上段に上がって行った。

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自由に使えるお金が潤沢にあれば「あけぼの」や「北斗星」に乗せてあげたかったが、それも叶わぬ夢となってしまった。わたし自身最後に乗車した「銀河」から既に24年もの年月が経過しており、本当に久々の開放式ハネ。

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通路の折りたたみ椅子をセットして腰かけると、往時に想いを馳せた。

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便洗面所や

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冷水器は

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使用禁止だが

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便所は戸が開放され

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中を見学できるようになっている。ステンレスの便器に汚物循環処理装置の薬液臭のした処理水が流れていたのを思い出す。

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洗面所のこの窓、実に懐かしい。

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寝台使用時のカーテンや遮光カバーは撤去されていたり、通路には盗難防止の防犯カメラが取り付けられていたりするが

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オレンジ色に張り替えられたモケット以外はほぼ往時のままかと思う。
70cm幅の下段、座席としては少々奥行があるが、二段ハネのためこのシート(寝台)に2人掛けなので、快適そのもの。元は3段ハネで3人掛けだったことを考えれば、清々座れたはず(ヒルネ区間を除く)。

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外装は野晒しの割には綺麗に手が行き届いていると思うが、行先方行幕(「特急/富士 西鹿児島」泣かせるねぇ・・・)周囲の塗膜が痛んでいた。

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妻面の表記も、配置区所電略が「南シナ」!※ブルトレ全盛期の東京南鉄道管理局品川客車区配置。検査期限表記は「23-4 富士急工」。製造元の「富士重工」と「富士急行」を掛けたウイットに飛んだ粋なはからいである。

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車内開放は基本、土休日のようだが、今日は春休み期間中ということで、開放してくれたのだろう。とはいえ、わたしたちの滞在中訪れたヒトはいなかった。
スハネフ14 20がこの地にやってきた当初は、週末に発電機を運転するイベントも行われていたようだが、最近の情勢は不明。直ぐ近くに住宅が建てこんでいるので、近隣への騒音を配慮して行われていないのかもしれないね。絶え間なくディーゼルエンジンの轟音が鳴り続ければ、それはうるさいわな。

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また、スハネフ14の大月方には。白地に窓周りがグレーでピンクとブルーの細い帯を纏ったクルマが留置され、車体脇の線路端にはこのクルマのものなのか、台車が置かれ作業員数名が何かの作業中。
第二エンド側をスハネフ側の向けているので、妻面の形式表記を見ると「クモハ169」、検査表記は「11-3 大井工」とある。保有者と製造銘板(3枚あるから、何らかの改造が為されている)は撤去済み。パノラマエクスプレス・アルプスの他にJRから譲渡されたクルマがあったのか?うーん、わからん。
とにかく、整備が終ればスハネフ14と同じく公開されることだろう。

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なんだかんだ30分ほど過ごし、駅舎を挟んだ富士吉田(現富士山)方に留置されている二軸貨車を見学して(こちらも荷室内を見学できた)、ブルートレインテラスを後にした。

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下吉田の瀟洒な駅舎は、ドーンデザイン研究所(水戸岡瑛冶氏)が手がけたそうだが、電車にみられる金太郎飴チックな嫌味なカンジは一切感じられない。駅舎の外観はともかく、この内装はしっくり来るのだ。ナゼだ?

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この吹き抜けは、旧名古屋駅を模したそうだが、現名駅も広小路口のジェイアール高島屋に通じる部分の吹き抜けもこんなんじゃなかったっけかな?あまり正確に記憶していないからなんだけど・・・

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木をふんだんに使うという手法は、この駅舎を拝見した限りでは車輌も建築も同じように思えるのだが、建築ではしっくり合致しているのに対して、鉄道車輌には不自然さを明らさまに感じてしまうのは、内装に木材が遣われていた旧型国電や旧型客車が普通に走っていた時代をわたしが知り、かつ実際に乗車していたからかもしれない。まぁ、それだけわたしが常識に囚われていると言ってしまえばそれまでだが。

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